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『猟人なら、誰でも。』

キバ → ナルト


   美味しそうなその匂い。


   コミック32巻での妄想。







いつからだろう・・・ アイツの匂いを美味しそうだと感じるようになったのは。

一緒にいる赤丸に問うても、不思議そうな声を上げるだけなので、
どうやらオレだけが感じるらしい、特別な匂い。
数年ぶりに、その匂いを感じた日。
アイツが里に帰って来ていた。


「ナルトじゃね~か!」
「キ、キバか?」
「・・・やっぱこの匂い、ナルトだな」
「俺って気付いたの、そこかよ!!」
「にしても、オマエ、でかくなったんじゃね~か」
「・・・いや、でかくなったのは赤丸の方だってばよ」

空色の瞳をまん丸にして、後ろにいる赤丸を驚いたように見つめている。
いつも一緒にいるオレにすれば、そんなに変わったとは思えなかったが。
それよりも久しぶりに感じるナルトの匂いの方が強烈に威力を増していた。


その強すぎる刺激に、頭よりも先に、身体の方が反応する。
気がついたら、驚いて硬直するナルトが自分の腕の中にいた。
コイツが修行の旅に出てから、俺はずっと飢えていたんだ。
肉を食っても、何を食っても解消しない、その飢え。

何も食っていないというのに、コイツが傍に戻っただけで、
どこか少し、満たされた気がした。

首筋に鼻先をこすりつけてみれば、甘い匂いが鼻腔をくすぐる。
ついでに一舐めしてみれば、ますます満たされた気がしてくる。


「・・・キ、キバ・・・?」
「あ~・・・やっぱオマエ、美味そうだぜ」
「俺ってば、食い物じゃないってばよ!!」
不満そうに叫ぶナルト。

じゃあ何だってこんな美味そうな匂い、振りまいてんだよ?

「こんなに甘いのにな」
そのまま首筋に喰らい付く。
微かに残る薄紅の花。
もっとたくさん咲かせてみたくなるのは何でだろう。


「っっ!!食うな!」
その大きな空色の瞳が、少し潤んでいた。
それを溢れさせて舐めたら・・・それもきっと美味そうだ。
そう考えただけで、ますます気分は浮上してくる。
どんどん、腕に力がこめられていく。

「いいじゃね~か、減るもんじゃねぇし」
「いや、食われたら減るだろ!俺ってば無くなっちまうってばよ!!!」
「無くならねぇ方法でなら、食ってもいいんだな?」
「そういう問題じゃないってばよ!」
「じゃあ、何が問題だってんだよ。俺はお前を食いたいんだ」
「だ~か~らっ!!そもそも、食いもんじゃないってば!
それに、減らない食い方なんかないだろ~!!」

「・・・いや、あると思うぜ?」
「・・・へっ?」
「俺がこれから、実地で教えてやるよ。」
ニヤリと、自然、挑戦的な笑みが浮かんでいた。

「いい加減にしておけ、キバ。」
オレとナルトの間に割り込んできたのは、常とは違う不機嫌そうなシノの声。
コイツが感情を声に乗せるとは、珍しい。

「・・・それは、オマエもコイツの匂いを感じるからだろ?
俺が先に捕まえたんだから、早いもん勝ちだぜ」
「オレに匂いは解らない。だが、お前の気持ちなら理解できる。」

じゃあ邪魔はするなと、鋭い視線を向ければ。
「それはできない。…何故なら、ナルトが納得していないからだ。」

腕の中に目をやれば、大きくうなずくナルトの姿。
確かに、それは正論だった。


一つため息をついて、オレは腕の中からナルトを開放する。
「諦めたわけじゃないからな。いつかきっちり食ってやるぜ。」
ぼそりと呟いたその声が耳に届いたのか、嫌そうな表情を浮かべるナルト。

だが、次の瞬間、不敵な笑顔を浮かべてみせていた。
・・・上等じゃねぇか。


待ってろよ。 いつか絶対、俺が狩ってみせる。

オマエはオレだけの獲物だ、ナルト。



                             ~END~

     カカナルが好きなのに、初めて書いてみれば、キバナルでした。
     でも、きっと片想い。
     

     原作での、ナルトを匂いで見分けるキバがツボでした(笑)。

     
     キバはきっと、無自覚で。
     何で、ナルトだけが「美味しそう」に感じられるのか、
     その理由には気がついてないんだろうなぁ~、と。

     なんか、大型犬がじゃれ付くようなイメージです。
     そして、後からどこぞからお叱りが下りそうな雰囲気・・・。
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2009年06月18日 | 『猟人なら、誰でも。』 | こめんと 0件 | とっぷ

こめんと

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