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『Je Te Veux ♪』

同期たち → ナルト。


サスケが里へ戻ってきたら・・・
小話にもならないような一場面(汗)。










「・・・納得いかねぇ」

ボソリと呟いたキバの言葉は、多分、同期みんなの思いだったと思う。



原因は、目の前の二人。
というよりも、金色の髪をした1人の青年のせい。
整ってはいるが、仏頂面をした黒髪の青年に纏わりついている。

表情を変えはしないが、纏わりつかれている方も内心喜んでいるのだろう。
黒髪の青年の気配は、かつて感じたことがないほど柔らかい。

しかし、ある意味、どうでもいいことだ。
黒髪の・・・サスケの感情などは。

彼らにとっての問題はそちらではなくて。
彼に纏わりついている金髪の青年、
愛しくて仕方がない、ナルトの方である。



「・・・んで、あんなに全開笑顔向けてんだよ」

ずっと共に過ごしてきた自分らさえ、
そう簡単に向けてはもらえないほど嬉しげな笑顔。
弾けるほどのその顔は、年よりも幼く見える。

サスケが里抜けなんて事を仕出かすまでは、
彼に対して、そんな表情を向けることはなかったのに。



解っている。

キバにしろシカマルにしろ、頭では理解していた。
ナルトは単にサスケが戻ってきたことが嬉しいだけなのだ。

ナルトがサスケを取り戻す為に、どれだけ苦労をしたか知っていた。
だから、サクラでさえ、そんな二人を微笑ましげに黙って眺めている。

だが、理解しているとはいえ、納得できるものではない。
サスケ奪還には、少なからず、自分らも手を貸したのだ。
仲間の為だ、その事に文句はない。

だが・・・。
少しでも、その笑顔を自分たちに分けてくれても良さそうなのに。
多分、ナルトの目には自分たちの姿など、入っていないのだろう。
そのことが、腹立たしくてならない。



そして、もう一つ。

サスケの方は、自分らのそんなジレンマに気が付いていることだった。



「アイツ、絶対俺らの事気がついてるよな」

「・・・あぁ、そーだろうな。あの目はそう言ってるだろ」

「けっっ。『ナルトは俺のだ』ってか」

「納得いかん。付き合いは俺たちの方が長い」


「なるほど、これが本に書いてあった『嫉妬』というものですか」

ニコリと何事もないように、空気を固まらせるセリフをサイが投げかけた。
真実だけに、何も返せなくなる。



凍りついたようなその空気に、ナルトがやっと気がついたのか、不思議そうに近寄ってきた。

「どうしたってばよ?」

小首を傾げるそのしぐさは、とても可愛い。
・・・なんて、恐ろしくて本人になど言えないが。

「いや、何でもねぇーよ」

「お前は今日も、無駄に元気だな・・・と思ってな」

「うむ。だがそれがナルトだ。悪くない」

「んだってばよ!それ~!!」

場が和みかけた時、空気なんて読まないサイが再び口を開く。



「ナルトが、里抜けしたヤツにばかり構ってるから、嫉妬してたんですよ」

「「「!!!」」」



「サイってば、今度はどんな本読んだんだよ」

ナルトは、カラリと何事もなかったかのように笑う。
良くも悪くも、サイの暴言には馴れていた。
彼の言葉は、話半分に聞き流しているらしい。

「いえ、今回は上手く応用を利かせてみたんですが・・・」

「でも、それ間違ってるぜ?」

「そうですか?」

「ああ」

「でも、僕は妬けますけど?
だって、ナルトはアレが戻って来てから、彼に構いきりではないですか。
僕だって、ナルトの『仲間』でしょう?出来れば、混ぜて欲しいんです」

どこでそんな芸当を覚えたのか、悲しげな表情まで浮かべてみせる。

ナルトを騙すには、充分だった。
彼は、1人、何事かを納得する。



「そっか、お前ってば人見知りだったんだな!」



そんな訳ねーだろ!!!という、キバの激しい突っ込みも。
今までサイの何を見てきたのだ・・・というシノの当然の声も。
ありえねぇ、というシカマルの脱力しきった溜息も。

まったくナルトの耳に入ることはなかった。



「おーい、サスケ!コイツ、サイって言うんだ。
お前の代わりにカカシ班に入って来たんだってばよ。
ちょっとズレた所があるけど悪いヤツじゃないから、仲良くしてやってくれ」

「こうして仲間として会うのは、はじめましてですね、サスケ君。
君がいない間はナルトにとても良くしてもらってたんですよ。
(君なんて里抜けしたまま帰ってこなくても良かったのに)」

「そうかよ。まぁ、これからは俺もいる。
(だから、もうナルトに近付くんじゃねーよ)」

言外に本心を忍ばせつつ、含みある笑顔をかわす。

その事に、ナルトだけが気付かない。
満足そうに、笑っていた。



「・・・本っ当に、納得いかねぇ」

「ついでに、やってられねー」

「うむ。俺たちは蚊帳の外なのか」

結局、キバが放った最初の言葉へ、戻ってしまう。



「ま、とりあえず、もうしばらくはいいんじゃねーの」

「うむ、そうだな。なぜなら、もう見えない相手に嫉妬する必要がない」

「いっそ、目の前にいてくれた方が対処のしようもあるってもんだ」



「「「・・・何より、ナルトが笑ってるしな」」」



ひっそりと苦笑いを浮かべる三人の姿に、ナルトが笑顔を向けてくる。

「おい、お前らもこっち来いってばよー!!」



その言葉に、一瞬だけサスケが不満げな顔をする。
彼にしても、不在にしていた間のナルトを知る自分たちが、煙たいのかもしれない。

そう思えば、シカマルたちも少し溜飲が下がる気がした。



戦いは、これからだ。



あの天真爛漫な笑顔を独り占めするために。
シカマルもキバもシノも、不戦敗するつもりだけはなかったから。

まずは、ひとまず、宣戦布告。



                            ~ END ~



   いつかサスケが里に戻ってくるといいなぁ~・・・と思っていたら、妄想が(爆)。
   もともとカカナル好きだったのに、最近すっかり、色んな方(×ナル)にハマり…。
   あれ~こんなはずじゃなかったのになぁ?、と一人頭を抱えています。
   (本当なら、ネジも参加させたかったけど。ネジ・・・どうすればいいか解らん)

   っていうか、それより。
   ナルトってこんなじゃなかったよねぇ、と。
   やっぱり激しく、頭を抱えています(涙)。






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2010年03月02日 | 小話。 | こめんと 0件 | とっぷ

こめんと

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