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『少年のタメイキ』

サスケ → ナルト


   SCENE.3 に遭遇してしまったサスケ。
   心の中で、ぼやいて(?)います。













波の国で、ナルトをかばって倒された。
自分にはやらなければならない事があるというのに・・・。

頭より先に身体が動いていたのだ。
あの瞬間、とっさの判断を今でも悔いてはいない。
ヤツが目の前から消えるのは耐えられそうになかったから。

それがどんな理由で沸き起こった感情なのか、
思い至ったのは最近になってからだけど。


スリーマンセルを組まされたばかりの頃は、
ドタバタと忍らしからぬ動きをみせるナルトに呆れ、迷惑だとさえ感じた。
簡単に出来ることさえ出来なければ、頭だってさほど良くはない。
なのに、自分に食って掛かってくるばかりで、
鬱陶しいと思っていたはずなのに・・・。
いつの間にか、それらが気にならなくなっていた。

「うちは」に対する憧憬もやっかみも好奇心もなく、
ただの「サスケ」という自分個人に向けられるむき出しの感情。
それを楽しみにさえ思うようになっていて、
わざと食いついてきそうな言葉を投げかけたこともあった気がする。


だからといって、命を懸けるほどではなかったはずだ。
それなのに、あの時、浮かぶのはアイツの笑顔だけで。
・・・その他大勢に向けられる笑顔ではなく。
自分やサクラ、イルカ等に向けられる特別な顔。

いつ気が付いたのか、忘れてしまったけれど。
心を許されている気がして、
喜びが込上げてきたのを覚えている。

それを守りたかった。
それが目の前から消えてしまうなんて、我慢ならなかった。

その感情が「恋」と呼ぶものだと気が付いたのは、全てが終わってからだった。


心配そうな顔をしつつ、どこかよそよそしい態度を取るナルトに、無性にイラついて。
感謝して欲しかった訳でも、申し訳なく思って欲しかったのでもなく、
ただただ笑って欲しかっただけなのに。

出来れば自分のためだけに・・・、咄嗟にそんな思いが浮かんでいた。
何故そう思ってしまうのか気が付いたからといって、何も出来はしない。

ヤツも自分も、同じ男で。
どうこう出来るなんて、思い至らなかったから。


それなのに。
これはどういうことだろう?
目の前の出来事が面白くなかった。

命を賭けて守ったヤツが、別の男に告白している。
さすが「意外性№1」。
同性であることが、問題にはならなかったのだろうか。
他人の前で、どうしてそんなにさっくり言えるのだろうか。

こんな事態になるのなら。
卑怯であっても、「命をかけた」という事を笠に着て、
どうにかすれば良かったのではないだろうか、と思わずにいられない。


相手は、よりにもよってあの男だったから。
胡散臭さが前面に出た、自分達の指導上忍。
はっきり言って、気に入らない。
趣味が悪いとしか思えなかった。

忍としての腕は認めている。
同じ写輪眼を持つといっても、自分には太刀打ちできまい。
だが・・・人として、どこか信用ならない物を感じてしまう。


ナルトに対して、特別な想いがあるのは、真実なのだろう。

いざとなれば口先の良く回る男が、言葉に詰まっている様子だった。
飄々と感情を掴ませない男が、自分達にも解るほど赤面していた。

挙句、解散の指示も出さず、
ナルトを追って、瞬時に姿を消していったのだ。
普段のあの男からは、考えられない事である。

思い返せば、刺すような鋭い視線を感じた事もあったが、
あれはナルトの傍へいる自分への、嫉妬によるものだったのか、
と、今更ながら思い至り、苦々しいものを感じるのだった。


サスケは一つ、溜息をつく。

それにしても、ナルトのヤツ・・・何故こんなことをしでかす前に、
イルカに、相談の一つもしなかったのだろうか。
普段は見ている方がイラつくほど、じゃれ付いている。
こういう時こそ、相談するのに適した相手ではないか。

善良な彼の事だ。
ナルトの気持ちを聞かされていれば、本人に伝える前に、
何とかその感情は勘違いだと、納得させられたに違いない。
まだ自分にその力はないが、イルカなら出来るはずだった。


とりあえず、今からでも遅くはないはず。
自分に出来る事をする。

アカデミーを訪れて、イルカに今の様子を伝えるのだ。


イルカが、あのカカシに、勝てるとは思えないけれど。
常識や良識と無縁そうな男の、重石くらいにはなれるかもしれない。

少なくとも、慕っているイルカが必死に説得すれば、
ナルトの方は、何かが変わるのではないか、と思う。

どうも、ナルトの感情とカカシのそれは同じ温度ではない気がする。
・・・自分の希望的観測も含まれているとはいえ、そんな気がする。


今はまだ分が悪くても。

気が付いてしまった感情を、
今更なかったことにする気は、さらさらなくなっていた。


金色少年の「イガイガ虫」は。
思いがけずこんな所にも、影響を与えていったようである。


                ~ END ~



     ・・・。 こんな事になってしまいました(涙)。  

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2009年06月27日 | 『子狐のハツコイ』 | こめんと 0件 | とっぷ

こめんと

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